沖縄戦から72年 きょう「慰霊の日」

沖縄は23日、72年前の沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終結した日とされる「慰霊の日」を迎えている。
激戦地だった沖縄・糸満市摩文仁の平和祈念公園には朝から多くの遺族が訪れ、肉親らの名前が刻まれた「平和の礎(いしじ)」に花を手向けたり、食べ物を供えたりして、手を合わせている。
遺族からは、亡くした家族を悼む声とともに、戦後72年たっても続く過重な基地負担への憤りや周辺諸国との緊張の高まりを懸念する声が聞かれた。
遺族「辺野古の問題とかいろいろありますので。たくさんの尊い命が戦争でなくなったことを、若い子たちに知らせたい」「あの当時は水もないし、食料もない。戦争のない島・国にしてほしいです。平和な国を望んでいます」
正午前からは安倍首相や、沖縄県の翁長知事も出席して「全戦没者追悼式」が行われる。翁長知事は追悼式の「平和宣言」で、アメリカ軍の軍用機による事故や強行される訓練が県民に不安を与えているとして、基地の負担軽減を訴える予定。