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社会
2017年12月12日 17:57

棟方志功の版画作品 本物見つからず

 神奈川県が所有していた版画作家・棟方志功の作品が紛失した問題で、県は、調査の結果、紛失の時期や経緯は判明せず、本物は見つからなかったと明らかにした。

 この問題は、神奈川県が1974年に300万円で購入し、神奈川芸術文化財団に貸し出していた棟方志功の晩年の版画作品「宇宙讃(さん)(神奈雅和の柵)」が、いつの間にかカラーコピーした偽物にすり替わっていたもの。

 県は調査チームを立ち上げ、関係者のべ600人あまりから聞き取り調査を行ってきたが、紛失の時期や経緯は判明せず、本物を見つける手掛かりも得られなかったという。

 また、葉山町にある神奈川県立近代美術館で、山室紀元の「樹のある風景」と志村計介の「箱根風景」の2点の油絵、計95万円相当を紛失していたことが明らかになっていたが、こちらも発見には至らなかったという。

 県はこれまで、美術品を机や椅子などと同じ備品扱いにしていたということで、今後は美術品の価値についての認識不足を反省し、専用の台帳で管理を徹底するなどの再発防止策をまとめた。