「障害者への虐待、過去最多に」解決策は?

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「福祉施設職員による障害者の虐待、過去最多に」。障害者雇用の改革に取り組む成澤俊輔氏に話を聞いた。
厚生労働省の調査によると、昨年度、福祉施設の職員が障害者を虐待したと判断されたケースは401件で、虐待を受けた障害者は672人と過去最多を更新した。知的障害者への虐待が多いという。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「倫理観の低い人材が増えた結果」
「職員の待遇をよくしないと」
「障害者にひどいことをされたのかな」
厚労省は「障害者虐待防止法による通報義務などが定着してきたのでは」と分析している。
――この話題について成澤さんの意見をフリップに書いていただきました。
私も80名くらいの就労困難な方が利用する施設を経営していますのでそのなかから説明させていただきます。
「人は正しさより、楽しさについてくる」
1つ目に虐待の課題をあおるのではなくて、課題をどのように解決していくか具体的な話だったり、福祉施設の現場で働く楽しさをもっと伝えていけば「そんな事例があるんだな」「そういう心持ちでいればいいんだな」と頑張れるような気がします。
2つ目ですが、私の友人が「生きテク」という“生きるテクニック”というサイトを運営しています。このサイトはネットで「自殺」と調べると自殺をする方法が出てきてしまいます。
自殺を防ぐ、自殺をどうやったら乗り切れるかというサイトがなかなか出てこないというのでこのサイトは作られています。
実際の経営の現場もそうですけど、もっと現場で働く楽しさを発信できたらいいなと思っています。
――私たちも“楽しむ”というテクニックを筋肉を使うように鍛えていかなければいけないということですね。
おっしゃるとおりです。
【the SOCIAL opinionsより】