評論家・西部邁さん死去 多摩川で自殺か
評論家の西部邁さんが21日朝、亡くなった。川に飛び込み、自殺したとみられている。78歳だった。
警視庁によると、21日午前6時40分ごろ、東京・大田区の多摩川付近で、「川に飛び込んだ人がいる」と110番通報があった。飛び込んだのは評論家の西部邁さんで、警察官などが駆けつけ川から引き上げたが、すでに意識はなく、搬送先の病院で死亡が確認された。河原では遺書とみられるものが見つかったという。
西部さんは東京大学で社会経済学などの教授を務めたのち、評論家として著書やテレビなどで言論活動に取り組んできた。また、自ら塾を立ち上げ、後進の育成にあたっていた。
4年前、妻を亡くし、先月出版された著書では、「最後の著述」だとして「死の覚悟」についても言及していた。