「がんアライ部」と米医療保険改革の共通点

ライフネット生命社長の岩瀬大輔氏は、2006年、戦後初となる独立系の生命保険会社「ライフネット生命」を設立。病気やケガで長期間働けない時に、毎月、給料代わりに受け取れる「就業不能保険」を他社に先駆けて発売した。
働きながらがんの治療を続ける人のサポートにも力を入れていて、がんと就労問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」の運営にも取り組んでいる。
――岩瀬さん、最近、気になっているニュースがあるんですよね。
アメリカのニュースなんですが、大手銀行のJPモルガンとアマゾン・ドットコム、あと大手投資会社バークシャー・ハサウェイの3社が共同して、グループで100万人の従業員を対象に、新しい医療保険を提供するというニュースが非常に気になりました。
――例えばどういうところが。
今、アメリカでは、医療保険改革がとても話題になっています。オバマ大統領がすすめたものを、トランプ大統領が大きく変えようとしていて、非常に保険料も高く、使い勝手が悪いものなんです。
そういうふうに、政治がうまく動いていないときに、企業が、自分たちが動いて変えようという取り組みが「がんアライ部」にも似ているところがあるのかなと思って、非常に感銘を受けました。
【the SOCIAL guestより】