刀に思い込め舞う 剣詩舞を現代に伝える男

吟剣詩舞道家として活躍する荒井龍凰氏は、詩吟と、刀や扇子を使った古典舞踊「剣詩舞」の流派の3代目宗家。海外で演舞を披露したり、ピアノやオペラとコラボレーションした公演も行ったりしてきた。宗家活動の他に、外国人観光客が楽しめる「サムライ剣舞」体験も開講している。
――剣詩舞とは、どんな古典舞踊なのでしょうか?
ご紹介いただいた通り、刀と扇子を使ったもので、幕末の志士の間で一番普及しました。自分たちの気持ちを漢詩に表して、その漢詩を刀と扇子を使って体全身で舞う。これが剣詩舞という日本の伝統芸能です。
――戦いに行く前の気持ちを表現しているということですか。
そうです。自らの熱い思いなどを、刀を使って表現するというものになります。
――今どれくらい習っている人がいるのでしょうか。
うちの流派ですと、100人弱の弟子がいます。宗家の下に幹部の師範を持った先生たちがいて、その師範がまたその下に教えていくというかたちをとっています。
【the SOCIAL guestより】