「無痛分娩」安全対策案 厚労省が初提示

麻酔を使って出産の痛みを和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」について、厚生労働省の研究班が、安全対策の案を示した。
大阪や神戸などの医療機関で「無痛分娩」による事故が相次いだことを受け、産婦人科医や麻酔科医らによる厚生労働省の研究班は12日、安全に実施するための対策案を示した。
案では、「無痛分娩」のための麻酔を行うことができる医師は、麻酔の資格をもった専門医、もしくは、麻酔に関する研修を受けた産婦人科医としている。また、実施施設は、研修の有無や、麻酔の実績、無痛分娩の件数など情報を公開する必要があるとしている。
無痛分娩を巡っては、実施している分娩施設が増加する一方で、安全に実施する方法などの基準はなかった。厚労省の研究班は、来月、市民向けの無痛分娩に関する公開講座を行った上で、安全対策をとりまとめたいとしている。