フリーランスや副業で働く人の課題解決を
フリーランスで働く人を支援する平田麻莉氏は2人の子どもを育てながら、フリーのPRプランナーとして企業の広報などを手がけている。また、フリーランスや副業で働く人の社会保障やキャリア形成の課題を解決したいと去年、協会を設立。誰もが自分らしく働ける社会の実現を目指す。
――フリーランスの今ある課題とはどういったことがあるのでしょうか?
柔軟な働き方を望んで、フリーランスとか副業に挑戦したいという人はすごく増えています。その分、課題は複雑化、多様化しています。
例えば我々が去年、出版社に行った調査ですとフリーランスと取引で契約書を結んだことがないという人が3割いたりですとか、支払い遅延、一方的な減額といった問題も多いです。
そういった問題を公正取引委員会のほうにアンケートだったりヒアリング調査を通じて伝えたところ、先週、ニュースになっていましたが独禁法で今後フリーランスを保護していくという方針を出していただきました。
フリーランスとか経営者の44.8%が、産後1か月以内に仕事復帰しているというデータもあります。
――育休と産休がないんですね。
我々は労働法に守られているわけではないので、セーフティーネットが全てないという状況です。こういったことを「Change.org」というサイトで署名キャンペーンをやっていて、かなり反響をいただいています。それを厚労省にお届けして少しずつ環境が変わっていけばと思っています。
――フリーランスの課題を出して、解決までということですね。
そうですね。労災とかもないので病気とかケガになったら困ってしまうのですが、所得補償の保険とか、福利厚生も我々が制度として提供したりしています。
【the SOCIAL guestより】