フリーランスの地位 社会的にはどう見える
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「フリーランス 障壁は?」。協会を設立し、フリーランスで働く人を支援する平田麻莉氏に意見を聞いた。
フリーランスを支援する仲介業者の調査によると、日本でフリーランスとして働く人は、1122万人と推計。調査したフリーランスの56%が「満足している」と答えた。
満足の理由として多かったのが―
「自分の能力を生かせている」
「収入が増えた」
「ワークライフバランスが良くなった」
一方で、フリーランスで働く障壁として―
「収入がなかなか安定しない」
「社会的信用を得るのが難しい」
「仕事がなかなか見つからない」
――この話題について平田さんにご意見をフリップに書いていただきました。お願いします。
「自分は幸せ…」。私たちも去年、フリーランス白書という1144名に対して実態調査を行いました。独立前後の変化を聞いたところ、7割~8割の方が、人生の満足度やスキル、人脈、生産性すべて上がった、増えたと答えています。
全体的な満足度も、会社員のパネルと比較してずいぶん高いんですけども、社会的地位に対する満足度という項目では、満足している人は4割以下だったんです。自分たちは幸せなんだけれども、社会からは、まだ「かわいそうな非正規雇用」や、「会社でやっていけない人」というような見られ方があるのかなという感じがしています。
ただ、人生100年時代と言われていて、90歳までみんな働かなければいけないですし、65歳以上は誰もがフリーランスになり得ると思います。頑張って就職活動するんだけども、人生とかキャリアを人事に丸投げせざるを得ないというのが日本の会社です。
それはすごくリスクなので、今年は“副業元年”と言われていますし、まずは副業で自律的に自分のキャリアと向き合ってみるということをおすすめしたいなと思っています。
――フリーランスとしての地位や見られ方を、社会全体として上げていく必要がありますね。
フリーランスに限らず、会社員であってもキャリア的に自立することができます。最近は、“ビザスク”で行っているスポットコンサルというサービスがあり、1時間から自分のビジネス知見をいかした副業を始めることができます。そういうものにどんどん挑戦していただくといいんじゃないかなと思います。
――変わっていくといいですね。
【the SOCIAL opinionsより】