「のぞみ」台車製造過程の強度不足で亀裂か

去年、新幹線「のぞみ」の台車に破断寸前の亀裂見つかった問題で、JR西日本が28日、会見を開き、台車の強度不足が原因だった可能性があると発表した。
この問題は去年12月、新幹線「のぞみ」の台車から破断寸前の亀裂などが見つかり、国の運輸安全委員会が新幹線として初めてとなる「重大インシデント」に認定し、原因を調べているもの。
JR西日本は会見で、社内調査の結果、亀裂が生じた台車の底の部分の厚みが本来7ミリ以上必要なところ、4.7ミリの薄さしかなかったことを明らかにした。
この台車は、川崎重工業の兵庫工場で造られたもので、製造過程で台車の底の部分の鋼材を削りすぎたため強度が不足した可能性があるという。川崎重工業は、「本来は行ってはいけない作業だった」と説明しているという。