大雪でビニールハウス倒壊が相次ぐ 秋田

北日本はこの冬、各地で例年にない大雪に見舞われたが、秋田県では内陸部を中心に雪の重みで農業用のビニールハウスの倒壊が相次いでいる。
雪の重みでつぶれたビニールハウス。ハウスの中には寒さで成長が止まり、収穫できなくなった小松菜が残されていた。
これは、秋田県羽後町に住む菅原貞夫さんのビニールハウス。冬の間、6棟で小松菜を栽培しているが、先月、3棟が倒壊した。
菅原貞夫さん「あっちからつぶれてくるもんですから、あそこでビニール裂いちゃって取ったんですよ。それで、こっちの骨だけは助かって」「あっちからミシミシときたんですね。まず一回、あそこで(倒壊が)止まったので」「追いつかないというか、除雪は除雪機でやったんですよ。寒さで(雪が)滑れなくて、それで積もって積もっていきましたね。雪の量も多かったですけど、寒さですね」
厳しい寒さが続いたため、倒壊を免れたハウスでも生育が2か月も遅れている。例年、正月明けから収穫が始まり、ちょうど今の時期に終わるが、今年は数日前からようやく収穫できるようになった。収穫量は多くても例年の3分の1程度にとどまりそうだという。
菅原貞夫さん「また全部6棟建て直してやるのはもう…。なんとかまとめて4棟くらいにして、回していこうと思ってます。6棟全部はやれないですな」
秋田県では大雪などによる農業関連の被害額が5日現在、あわせて1億2000万円あまりにのぼっている。