藤井聡太六段、公式戦初の「師弟対局」

将棋界で史上初の29連勝を達成した藤井聡太六段が8日、師匠である杉本七段との公式戦初の「師弟対局」に臨んでいる。
対局は午前10時から関西将棋会館で行われている。公式戦では初めての「師弟対局」ということで、50人近くの報道陣が駆けつけた。改めて、藤井六段への注目度の高さを感じる。
中学3年生の最年少プロ棋士・藤井聡太六段は、午前10時から王将戦に臨み、師匠である杉本昌隆七段と対局をしている。先手は杉本七段で、時間を使ってじっくり考えた上で一手目を指した。その後、藤井六段はいつも通り落ち着いた様子で一口お茶を飲んでから一手目を指した。
藤井六段は去年、史上初の公式戦29連勝を達成したほか、「永世七冠」を達成し国民栄誉賞も受賞した羽生善治さんを破った。結果、わずか16日間で五段から六段へ昇段という快挙だった。
今回の王将戦は全プロ棋士を対象とするタイトル戦で、藤井六段は史上最年少でのタイトル獲得を目指す。
将棋の世界では師弟対決で弟子が勝つことを「恩返し」と呼ぶそうだ。将棋界の歴史を塗り替え続ける天才棋士の「恩返し」となるのか。終局は夕方以降になる見込み。