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働き方改革 「定時に帰りたい」と声出して

2018年3月19日 15:23
働き方改革 「定時に帰りたい」と声出して

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「働き方、変わったけれど…」。ベンチャー企業のコンサルタントなどを行っている山口豪志氏に話を聞いた。

人材活用サービス会社が6700人ほどの社会人を調査したところ、働き方改革で「働き方が変わらない」と答えた人は51%と半数を超えた。「働き方が変わった」と感じている人は22%にとどまっている。

「働き方が変わった」と答えた人の理由を見ると、

「プライベートの予定を立てやすくなった」
「定時で帰る人の分も働くことになった」
「残業が出来なくなり、家での仕事が増えた」

という声が聞かれた。

――この話題について山口さんの意見をフリップに書いていただきました。

「サイレントマジョリティー」です。

先ほど、あったように定時で帰れるようになった方というのはポジティブですよね。そういう方というのは、定時に帰りたいと主張したりとか、こうしたいという意見を言った人だと思うんですよね。

逆にネガティブな意見を出した方というのは、自分の意見を会社に伝えられていないんだろうなと思います。

意見を言える人というのは10人いたら、1人、2人という人数だと思います。それ以外の人たちというのは、いわゆる「サイレントマジョリティー」で自分の意見をうまく情報発信を出来ていない状態だと思います。

でもそういう人たちの思っていることや、考えていることを会社はもっと取り込んでいったり、その意見をちゃんと吸い上げていく。

それにより「定時で帰る人の分も働くことになった」「残業が出来なくなり、家での仕事が増えた」というような方は「僕、実は家に仕事持ち帰ってしまっているんですよ」ということをどこかで言う。オフラインの場だったり、会社の中に伝える機会をつくることによって、会社の中でもよりよいコミュニケーションが生まれると思います。

ぜひ「サイレントマジョリティー」の人は自分が「サイレントマジョリティー」であるということを自覚して、積極的に会社の人や上司の人などに、自分の意見を伝える努力をされるとよりよい会社の働き方が出来るのかなと思います。

――結局、意見を言えない人がマジョリティーである限り、会社自体も変わっていかないですよね。

声をあげるというよりは、飲みの席でもいいですし、ランチのときに、自分の意見を伝える機会をつくり、みんながそうすることによってより働きやすい環境になると思います。ぜひ「サイレントマジョリティー」であるという自覚をそれぞれの方が持って行動するのがいいかなと思います。

――声を出すことが自分のためではなく、会社全体、周りの人のためにもなるということですね。

【the SOCIAL opinionsより】