報道機関“けん制”東京労働局長を処分方針

労働監督権限を持つ東京労働局の局長が、記者会見で報道機関をけん制したとも取れる発言をした問題で、加藤勝信厚生労働相は、「はなはだ不適切」だとして局長を処分する方針を示した。
この問題は、東京労働局の勝田局長が先週の記者会見で、裁量労働制を不正に適用した野村不動産への特別指導に関する記者からの質問に対し、「何なら皆さんのところに行って是正勧告してあげてもいいんだけど」などと発言したもの。
労働監督権限を持つ東京労働局の局長が報道機関をけん制したとも取れる発言で、勝田局長は2日、謝罪し発言を撤回した。
加藤厚労相「監督指導の任にあたる、しかも局長という立場の発言としては、はなはだ不適切であろうと思いますし、私としては誠に遺憾であります。処分について今後、厳正に対処していきたい」
加藤厚労相は3日朝の会見でこのように述べ、勝田局長を処分する方針を示した。勝田局長は2日、自らの辞任については、「職責を誠実に果たしていきたい」と否定している。