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2018年4月12日 19:54

7割日本人も…インターナショナル校人気↑

7割日本人も…インターナショナル校人気↑
(c)NNN

2年後に英語が小学校の教科になることや、「話す」「書く」など4つの技能を評価する新たな大学入試の導入に向け、英語教育への熱が高まっている。本来は外国人が対象のインターナショナルスクールや、英語教育に力を入れた学校が、かつてない程の人気ぶりとなっている。

◆増える“インターナショナル志望”

4月9日。晴れ渡った空の下、ある小学校が東京・千代田区に開校した。交わされる言葉は、すべて英語。実はこの学校、新しく開校したインターナショナルスクールなのだ。

インターナショナルスクールとは外国人の子どもを対象にした教育施設のことだが、入学する日本人も増えていて、このスクールでは入学生の約7割が日本人。

小1の母親「(Q:インターナショナルスクールを選んだ理由)英語ができてあたりまえの未来がすぐ来ると思うんですね。(英語を学ぶには)今までは中学・高校・大学で海外行けばいいっていう世界だったけど、それでは遅い」

小1の母親「(Q:将来は)グローバルな視点を持ってほしいなと思ったのと、自信を持って生きていく力、人間力みたいなものが培われるといいなと思っています」

千代田インターナショナルスクール東京 大迫弘和学園長「世界標準のカリキュラムと、日本の優れたカリキュラムを融合する形によって、世界最高水準の初等中等国際教育を提供する」

インターナショナルスクールに通う日本人の子どもの数は、文科省が把握しているだけでも、ここ数年、増え続けている。しかし、日本の法律上「学校」ではないため、義務教育を受けたことにはならず、また、小学校で年間の学費が200万円以上かかるところもあるなど経済的な負担も大きい。

二児の母(32)「いろんな学校があるので、考えたりしたんですけど、(インターナショナルスクールは)お金がかかるなーって」

一児の母親(35)「もっと安かったら行きたいなと思うんですけど、やはり高いので…」

◆普通の学校でも“グローバル”に

こうした中、インターナショナルスクールではない普通の学校で、グローバルコースなどを設置する私立や公立の学校も増えてきている。

三田国際学園中学校・高等学校は、学校教育法に基づく普通の「学校」だが、2015年に共学化した際、英語に力を入れた「インターナショナルクラス」を設置した。

帰国子女など英語レベルが高い生徒中心の授業は、生徒の英語レベルで3つに分かれて行われる。使える英語が身につく上、インターナショナルスクールよりかなり安い学費で高いレベルの教育が受けられると人気が高まり、今年度、インターナショナルクラスは70人の募集人員に対し、志願者が1691人にのぼった。

また、受験の際に英語の能力を問わないため、生徒の約8割が公立小学校出身。英語経験ゼロで入学した生徒がほとんどだという。

生徒のひとり、殷弥侑さんは、入学前、特別に英語を学んだ経験はなかったが、中1の秋に中学卒業レベルの英検3級に合格した。

殷弥侑さん(13)「外国の子がいるので、ただ教室にいるだけでも英語が耳に入ってくるという感じだったので、自分が思っていたよりもけっこう早く英語に慣れることができた」

弥侑さんの母・韓明愛さん「これからの時代、やっぱり英語が必修というか、ツールになっていくので、できれば自分の子は小さいうちから英語に慣れさせてあげたいなと思った」

◆授業内容にも工夫が

もう一つの特長は、授業の進め方。英語経験ゼロで入学した生徒が中心のクラスを見てみると、生徒は、これまでに習った文法や単語を使い、この日のテーマである「友達の紹介」に沿って友達への質問をつくるほか、ふさわしい答えを考えていた。

外国人教員が授業を英語で進行する場合、日本人教員は必要に応じて日本語を交えて文法などを説明。生徒はこうした流れの中で考え、実践していく。英語のシャワーの中で、徐々に英語に慣れていくのだ。

中1(当時) 大森花恋さん(13)「(先生の英語は)最初は全然わからなかったけど、(先生に)日本語で通訳されるから、だんだん何て言ってるのかわかってきた」

中1(当時) 真田玲さん(13)「(入学前に英語は)まったくしてなくて、この学校に入ってから勉強し始めました。外国で大学とか出て、外国で活躍できる人になりたい」

将来、社会で必要な力を、どこでどう育成するのか。保護者や子どもからのニーズを受けとめ、学校をめぐる変化は加速している。