小学生で失明…弁護士になろうと思ったワケ
今回のゲストは全盲の弁護士・大胡田誠氏。大胡田氏は、先天性緑内障で12歳で失明するも、弁護士を目指して慶応大学に進学。5回目のチャレンジで司法試験に合格した。現在は一般の民事事件などのほか、障害者の人権問題にも精力的に取り組んでいる。
――目が見えない中で、なぜ弁護士になろうと思ったのですか?
私は、生まれつき先天性緑内障という目の病気を持っていたんですね。そして小学校6年生になったころ完全に失明してしまったんです。
失明してしまって色々な可能性が閉ざされてしまった…そんなふうに思っていたのですが、しばらくして図書館で私と同じように全盲の障害があるけれども日本で初めて点字を使って司法試験に合格した、そんな弁護士の本を見つけたんですね。
京都の竹下義樹という弁護士の本を読んで、目が見えなくなって、これからは誰かの手助けを受けて生きるしかないのかなと思っていたけれども、弁護士になれば自分がいままさに悩んでいる誰かのために働くことができるんじゃないかと思って、自分も弁護士になりたいというのがきっかけでした。
――大変なご苦労を乗り越えられていらっしゃるわけですね。
【the SOCIAL guestより】