道徳が教科に“ついていいウソ”どう説明?

今年の4月から全国の小学校で、道徳の授業は「教科」へと変わり、評価の対象となりました。
評価の付け方は他の教科の成績のように、5段階評価などではなく、児童たちの人間性がどれだけ成長したのかを教師が記述式で評価するということなんです。先生たちの教え方も重要になってきそうです。
偏った考え方を身に付けさせてしまうのではという懸念も出ていますが、文部科学省では考えの押し付けにならないように「みんなで議論する道徳」を目指しているそうです。
そんな中、今年3月に出版され、親子や友人で“道徳”を考えるきっかけになると話題になっている絵本があるんです。それが「答えのない道徳の問題 どう解く?」です。
子どもが疑問を持ちそうな問いかけが13問あります。皆さんも以下の問いかけについて考えてみましょう。
■ついていい嘘とついちゃいけない嘘ってどう違うんだろう?
みなさんならどう答えるでしょうか。本の中では、小学生やその親などから取材したいろいろな意見を掲載しているんです。「どんなウソもついちゃいけないと思う」「必ずしも真実を伝える必要はない。知らなくてよかった、ということもある」「100%相手がよろこぶウソならありかも」などいろいろな立場での考えが書かれています。
この本の3人の著者は全員、子どもを持つ父親です。いじめや虐待の問題が起きるのは、子どもたちに相手の立場になって考えたり、人によっていろんな考えがある事が理解できていなかったりするからだと思い、家族で話し合ってほしいと考えて作ったということです。