福島第一原発“処理水”対応 公聴会開催へ
福島第一原発の汚染水を浄化した処理水について、国は、海に流すことも含め今後の対応について、この夏、公聴会を開く方針を決めた。
福島第一原発では、地下水が流れ込むことで放射性物質を含んだ「汚染水」が発生し続けている。「汚染水」から放射性物質を取り除いて「処理水」とするが、「処理水」にもトリチウムという放射性物質が含まれるため、海には流さず、構内に並ぶタンクにため続けている。
しかし、タンク増設のスペースが限界に達しつつあり、廃炉作業の妨げにもなるため、政府の「処理水」に関する会議が、海に流すなど処分の方法と、その際の風評被害について検討してきた。
18日の会議では、処分方法について、今年の夏以降に福島を始め全国の複数箇所で一般から参加者を募り、公聴会を開くことが決まった。
国は、「トリチウムは自然界にも存在し、健康への影響は確認されていない」として、処理水についての検討を加速したいとしている。