皇后さま 皇居で「最後の養蚕作業」
歴代皇后に受け継がれてきた、皇居での養蚕に取り組まれている皇后さまは、24日、繭を作る場所に蚕を移す作業を行われた。
皇后さまは、24日午前、皇居にある紅葉山御養蚕所で、蚕が繭を作りやすいように、わらなどで作った「蔟(まぶし)」という道具の中に移す「上蔟(じょうぞく)」と呼ばれる作業をされた。
皇后さまは、自らわらを編んで作った「蔟(まぶし)」の中に蚕を移し、「病気がないようで、ようございました」と、順調な生育を喜ばれていた。
皇居での「養蚕」は来年から、新皇后となる皇太子妃雅子さまに引き継がれるため、皇后さまが取り組まれるのは今年が最後となる。
23日は天皇陛下も養蚕所を訪れ、皇后さまと一緒に桑の葉のえさやりをされたという。
蚕は1週間ほどで繭を作り、今年は160キログラムほどの生産が見込まれている。