コーヒーを通して生産者の生き方も届ける

今回のゲストはフェアトレードで輸入した豆を利用してコーヒーの新たな価値をつくっている後藤将氏。後藤氏は19歳で起業、子供の誕生を機に社会と地球の未来を良くする経営に取り組んできた。2014年からは、贈る人や受け取る人、そして地球にも優しい誕生日プレゼントを提供する事業も展開している。
――後藤さん「コーヒーの新たな価値」とはどういうことですか?
コーヒーを通して、おいしいコーヒーというだけではなくて、そのコーヒーをつくっている国の歴史とか文化、そして生産者の暮らしとか生き方というのを届けています。
――具体的には?
例えば最近でいうと、キューバに行きはじめたのですが、そこでつながった生産者のダニエルさんという方がいます。しかし去年の9月にハリケーン「イルマ」の甚大な被害が起きて、ダニエルさんの農園がすべて壊滅してしまったんですね。
僕たちはそのダニエルさんに会いに行ったときに、とても心配していたのですが、彼がはじめにとった行動というのがガッツポーズでした。
――なぜですか?
「自分たちは生きている」という…これから復興していけばいいと「俺たちは生きている。会いに来てくれてありがとう」というような言葉をかけてくれました。
ですからコーヒー豆と一緒にそういった生産者さんの暮らしを届けることで、飲まれている方のライフスタイルに良い影響を与えることができたらなというようなことをやっています。
――コーヒーの楽しみ方も変わっていくかもしれませんね。
【the SOCIAL guestより】