「待ってたら採れない」就職戦線異状あり?

理系学生の研究と就活を支援している加茂倫明氏(23)。加茂氏は現在、東京大学工学部の3年生で、2016年に創業。理系の学生を採用したい企業と学生をウェブでつなぐサービスを展開している。企業は研究内容や実績を見て直接スカウトでき、学生は研究と就活を両立できるという。
――今年の理系学生の採用状況はいかがでしょう。
6月1日から、多くの企業では実際に内定を出したり、本格的に選考をすすめていくという時期なので、どういった企業にどういった学生が就職するのかという情報はあまりないのですが、現時点で多くの企業が言っているのは、例年に比べてエントリーしてくれる学生が少し減ったとか、あとは応募してくれる学生の層が変わってきているという話が多いですね。
――どんな風に変わったんでしょう。
全ての企業がそうというわけではないんですが、来る学生の志向性…就職先や企業にどういったものを求めるかというところが、今までに比べて変わってきているとか、あとは来る大学の層が少し下がっているとかいう企業が見受けられます。
――その要因としては、既に早い時期から活動している学生がいるということですね。
おっしゃるとおりだと思います。実際、いろいろな企業が、インターンで早期接触したりとか、3月の就活の解禁前から、学生と企業が会っている中で、やはり主体性が高い学生ほど、早めにいろいろな企業とつながっていると。逆に言うと、早期の接触だったり、インターンだったりとかをしてない企業だったりすると、今までは待っていても採れてた層、特に優秀な層が他の企業に行ったりして、なかなか今までと同じ手法では採れなくなってきているというのを各社は感じているみたいです。
【the SOCIAL guestより】