天気予報が進化 災害規模の大雨も早く知る
気象庁が来月5日から、お天気の予測などで使う新しいスーパーコンピューターの運用をはじめる。天気予測は、どのように変わるのだろうか?
6月から天気予報が進化する。2015年、鬼怒川が決壊した関東・東北豪雨。家屋が流されるなど甚大な被害がでた。
気象庁は6月から、性能が10倍の新しいスパコンの運用を開始する。今後は災害を引き起こす大雨の可能性を、今までよりも早く知ることができるようになる。
今まで降水量の予測は6時間先までだった。もし午前6時に災害規模の大雨が降る場合、予測が出るのは午前0時だった。就寝していて警報に気づかなかったり、避難をする場合も周りが暗く危険だ。これからは15時間先まで予測できるようになるので、午後3時の明るいうちに避難の準備が可能になる。
台風についても予測期間が長くなる。中心気圧や最大風速など台風の強さは、3日先までの予測だったが今後は5日先まで予測できるようになる。台風の強さがおさまるタイミングをより早く知ることができるので、台風シーズンの旅行や出張は予定を立てやすくなるかもしれない。
このほかにも新たに2週間気温予報として、2週間先までの気温を毎日発表する予定だ。
早くて精度の高い気象情報を防災や産業に活用することが期待されている。
【the SOCIAL basicより】