“国信大”HP作者「もっと調べて拡散を」
大学職員から50人分の予約を“ドタキャン”されたという“うどん店”が、この事をツイッターに投稿し、ネットで話題となった。しかし、このうどん店も大学も架空のものだった。
ツイッターに投稿された「無断キャンセルに合いました」という一文。料理50人分の悪質キャンセルを訴えるうどん店のツイートだ。さらに、続けてこう書かれていた。
「国際信州学院大学の教職員の皆さん、二度と来ないでください」
実は、この“国際信州学院大学”も含め、すべてネット上の架空の話だ。ホームページ作成者は「拡散するときには、もうちょっと調べて頂くことも必要じゃないかと思う」と語る。
キャンセルはおろか、大学もうどん店も全く存在しない。しかし、ツイートを信じた人が続出。その理由の1つが、本物のように作り込まれた架空の大学のホームページだ。作成したのは、滋賀県に住む20代の大学生。見ず知らずの複数の人たちと、インターネット上で相談しながら作ったと説明した。
「10番目に書き込まれた案が、大学名として採用されたという感じです」
実在しない住所や電話番号を選んでホームページに載せたという男性。地図の場所に行っても、大学やうどん店は見当たらない。架空の大学ホームぺージで使用された正門の写真は、自分で撮影した韓国の大学の正門を加工するなど、手が込んでいる。
最初は受験生を対象に、少しだけひっかけようとしたジョークだったとのことで、だます目的はなかったという。話題になったことについて、この男性は「それだけ多くの人に楽しんでもらえたかなというのが正直な気持ち」と話してくれた。
大学ホームページのロゴの下には、フランス語でこう書かれていた。
「このページ上のことはフィクションです」
【the SOCIAL viewより】