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栄氏“謝罪発言”ALSOK「対応を検討」

2018年6月14日 21:54

レスリング女子の伊調馨選手らへのパワハラ問題で日本レスリング協会の強化本部長を辞任した栄和人氏が、14日、パワハラ認定後初めての会見を開き、「パワハラ認定を真摯(しんし)に受け止める」などと述べ謝罪した。

栄和人氏「パワハラ認定を真摯に受け止め、伊調選手、田南部コーチ、これまでレスリングを応援してくださった国民の皆様に対して、多大なご迷惑をおかけしましたことを心からおわび申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」

一連の騒動でパワハラ認定されて以降、初めて公の場に姿を現した栄氏はこのように述べ謝罪した。栄氏は、14日に開幕の全日本選抜選手権で至学館大学の監督として現場復帰するのを前に、約15分間会見を開いたもの。伊調選手への謝罪について栄氏は-。

栄和人氏「これからしっかりと協会通して、会って直接謝罪したいと思います」

まだ直接謝罪できていないことを明かした他、パワハラ行為に至った理由については「コミュニケーション不足が招いたと思う」などと述べた。

一方、この会見を受けて、田南部コーチは日本テレビの取材に応じ、栄氏や協会への不満をあらわにした。

パワハラを受けた田南部力コーチ「パワハラを認定されたにもかかわらず、何も改善されないまま現場に復帰してるのはいかがなものかと。謝罪とかも私の方には何の連絡もきてないので」

また、伊調選手が所属するALSOKは、栄氏が伊調選手に直接会って謝罪したいと発言したことについて、「正式に申し入れがあった際は、対応を検討させていただきます」とコメントした。

日本レスリング協会は栄氏の常務理事解任を決めていて、今月23日に開かれる評議員会で正式に決定する見通し。