「チバニアン」国の天然記念物に指定へ
「千葉時代」を意味する「チバニアン」と名付けられる見通しとなっている千葉県市原市の地層が、国の天然記念物に指定されることが決まった。
文化庁は市原市の養老川流域にある地層について、過去に地磁気が逆転した現象を保存するもので、地質年代の境界として学術的な価値が高いなどとして、国の天然記念物に指定することを決めた。
この地層は、茨城大学や国立極地研究所などの研究グループが、国際学会に「国際標準地」の候補として申請していて、認定されれば「千葉時代」を意味する「チバニアン」と命名される見通し。
この場所は現在、誰でも立ち入ることができ、地層が傷つけられることも懸念されていたが、天然記念物に指定されることで許可なく傷つけるなどした場合は罰金などが科されることになる。
研究グループは今回の決定について、「『チバニアン』認定のための必要条件の一つをクリアすることができ大変ありがたい」とコメントしている。