霧島連山「変化を監視する必要がある」
気象庁の火山噴火予知連絡会は20日、会合を開き、鹿児島と宮崎にまたがる新燃岳や硫黄山などの霧島連山について、「活動の長期化やさらなる活発化も視野に、変化を監視する必要がある」と発表した。
火山の専門家が参加する、気象庁の火山噴火予知連絡会は20日、定例の会合を開き、鹿児島と宮崎にまたがる霧島連山の活動について議論した。
会議では、霧島連山の新燃岳について、「噴火活動は次第に低下しつつも、地震活動は今年3月の噴火前より高い状態を保っていて、噴火を繰り返す可能性がある」と評価し、また、えびの高原の硫黄山については、「4月の噴火後、観測データに火山活動の低下傾向がみられる」とした上で、「再び活発化を示す変化が認められた場合には、噴火が発生する可能性がある」と指摘した。
火山噴火予知連絡会は、新燃岳や硫黄山などの霧島連山では、「地下深部への、マグマの蓄積が続いており、火山活動が長期化する可能性がある」として、新たに「霧島山部会」を設置し、対策を進めることにしている。