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九州の集中豪雨“明け方~朝発生しやすい” アメダスのデータ分析で明らかに

2023年11月5日 12:24
九州の集中豪雨“明け方~朝発生しやすい” アメダスのデータ分析で明らかに

梅雨の時期、九州地方で、明け方から朝にかけての時間帯に集中豪雨が発生しやすいことが、アメダスのデータの分析で明らかになりました。

熊本県を流れる球磨川が氾濫した2020年の豪雨災害。2017年の「九州北部豪雨」。これまでも、梅雨の時期の記録的な大雨によって、甚大な被害に見舞われてきた九州地方。その九州で、“ある時間帯”に集中豪雨が発生しやすいことが明らかになりました。

気象庁気象研究所の加藤輝之さん。加藤さんはアメダスの観測データを使って、3時間降水量150ミリ以上の集中豪雨が発生した時間帯を分析しました。

気象研究所 台風・災害気象研究部 加藤輝之部長
「集中豪雨が1日の時間帯でいつ発生するかを示している。夜明けから朝にかけては(発生数が平均値の)2.8倍」

6月から7月にかけての梅雨の時期、九州地方と山口県では、午前4時から9時に「集中豪雨」が発生する割合がほかの時間帯に比べて2.8倍高かったということです。

さらに、午前7時から9時に限れば3.5倍も高くなりました。大雨をもたらすより暖かく、より湿った空気がもっとも現れやすい時間を色別で示した図では…。

気象研究所 台風・災害気象研究部 加藤輝之部長
「(九州では)午前3時から6時ごろより暖かいより湿った空気が現れやすい。それが原因となって集中豪雨が発生しているのではないか」

加藤さんは、朝方、暖かく湿った空気の発生と南風の強まりなど、複数の要因が重なり合うことで、より大量の水蒸気が九州に流れ込み大雨につながると考えています。

気象研究所 台風・災害気象研究部 加藤輝之部長
「朝方におこる集中豪雨は、避難の観点から非常に危ないものだと認識。(集中豪雨が)朝多いということが数字的にも示されたわけなので、防災面でもこういう情報を役立てていきたい」

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