台風12号 活発な雨雲を伴ったまま九州へ
29日未明に三重県に上陸した台風12号は、活発な雨雲を伴ったまま、中国地方を通って九州に近づいている。九州や四国は、台風の影響が長引くおそれがあり、警戒が必要。
台風12号は、午前1時頃に三重県伊勢市付近に上陸した。奈良県内では、未明に1時間に100ミリから120ミリの猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表された。その後は、台風の移動に伴って、西日本の各地で雨や風が強まった。
台風12号はこのあと、30日にかけて、九州から東シナ海に向かう異例の進路となりそうだ。そして、九州の西で動きが遅くなるため、九州や四国では、台風の影響がしばらく続きそうだ。
四国から九州地方は台風本体の活発な雨雲がかかり、局地的に非常に激しい雨が降っている。
30日夕方までの予想雨量は、四国で200ミリ、九州南部で180ミリ、九州北部で150ミリとなっていて、31日にかけて、さらに100ミリから200ミリの大雨となるだろう。
また、台風の暴風域はなくなったが、九州を中心に非常に強い風が吹きそうだ。
土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫などに厳重に警戒し、自治体からの情報に注意して、早めに安全を確保してください。