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2018年8月3日 21:41

被災地・広島、豪雨が「原爆の日」にも影

被災地・広島、豪雨が「原爆の日」にも影
(c)NNN

西日本豪雨の被災地・広島では、今月6日に73年目の「原爆の日」を迎える。しかし、今回の豪雨被害が、原爆の日に行われてきていた学校の行事に影を落としている。

3日後に迫った「平和記念式典」に向け、3日、平和公園では献花台の設置など炎天下での準備が進んでいた。

いまも1人の行方が分かっていない坂町小屋浦。「JR呉線」の脇に立つ、87人の名前を刻んだ「原爆慰霊碑」は、裏山が崩れ、大きな被害を受けた。

近くに住む西谷敏樹さん「最初に見たときは、とても近づける状況ではない。慰霊碑に全然近づけない、倒木で」

復旧作業には「重機」を投入し、6日に予定する「慰霊祭」に間に合わせるとしている。

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一方、15人が犠牲となった広島市安芸区矢野東。矢野小学校のグラウンドは、現在、土砂の仮置き場として使用。児童が入れない状態となっている。

広島市立矢野小学校 廣本典子校長「運動場としての機能を戻す整備を望んでいるが、なかなか見通しがもてない状況」

避難所となっている体育館には、いまも42人が身を寄せている。また、学校につながる歩道は崩れたままだ。

広島市立矢野小学校 廣本典子校長「通学路の安全確保が100%できない中、お子さんを学校に登校させるわけにはいかない」

8月6日に児童が参加して開く「平和集会」は、中止することにした。

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別の事情で取りやめた学校もある。安佐北区の三田小学校は、20人の児童が、運行を見合わせている「JR芸備線」で通学している。車での送迎など親の負担を考え、「原爆の日」の登校を見送った。

広島市立三田小学校 冨樫正彦校長「児童や保護者には、ぜひテレビのほうで式典に参加するように呼びかけている」

広島市教育委員会によると、8月6日の登校を取りやめた小学校は、2日までに「5校」に上った。豪雨災害が、「原爆の日」にも影を落としている。