西日本の各地を襲った想定外の豪雨災害から６日でちょうど１か月がたった。全国で２１９人が死亡、今なお、行方不明者が広島県で６人、岡山県で３人、愛媛県で２人、大阪府で１人となっている。
豪雨による濁流で多くの犠牲者を出した広島市安芸区の矢野東の交差点から、藤井貴彦キャスターが伝える。
濁流は、この交差点の上流から一気に流れ出てきた。坂の傾斜がきついため、そのスピードは速かったものと思われる。濁流は周辺の住居や交差点にあった車を一気にのみ込んでしまった。
街を上空から見てみると、山の中心にダムがある。想定をはるかに超えた土石流はこのダムを乗り越え、すぐ下の団地をのみ込んだ。そして、ダムから約１キロ離れた矢野東の交差点も、土石流に襲われた。交差点から少し下ったこの辺りも、流れが速く、立っていることもできなかったという。
押し寄せた濁流は、この先の細い路地に流れ込んだという。そのとき、多くの車も一緒にこの道路に流されてしまった。
