台風接近の沖縄 風速50m超の猛烈な風も
大型で非常に強い台風24号が沖縄に接近していて、すでに最大瞬間風速で50メートルを超える猛烈な風が吹いている。29日夕方にかけて沖縄にさらに接近し、30日には勢力を保ったまま、本州に上陸するおそれがある。
沖縄本島南部の南城市では29日午前9時55分、56.2メートルの最大瞬間風速を観測した。強風の影響で、各地で倒木などの被害が出ているほか、風にあおられて転倒するなどして、県内で少なくとも4人がケガをしている。
沖縄県内では29日午前11時現在、約16万4000戸が停電しているほか、600人以上が公民館などに自主避難している。
那覇空港を発着する航空機は29日、全便の欠航が決まっていて、沖縄本島と周辺の離島を結ぶフェリーも軒並み欠航、路線バスやモノレールも始発から運休となるなど、公共交通が完全に止まった状態。
また、多くの市町村で30日に投開票日を迎える沖縄県知事選挙の期日前投票を中止したほか、各陣営も29日は街頭での運動を見送るなど、選挙への影響も出ている。
このあとも猛烈な雨と風が予想されていて、厳重な警戒が必要。