台風24号沖縄に最接近 知事選にも影響
大型で非常に強い台風24号が沖縄に最接近している。30日には勢力を保ったまま本州に上陸し気象庁では「特に紀伊半島から東日本太平洋側を中心に、記録的な暴風が吹く恐れがある」として、厳重な警戒を呼びかけている。沖縄・那覇から中継。
台風の中心付近にかかっていたためか、那覇市内は昼過ぎにいったん雨と風が収まった時間帯があったが、午後5時すぎ現在、雨が少し降り、断続的に強い風が吹きつけている。時間によって状況が変わりやすくなっている。
沖縄本島南部の南城市では、29日午前9時55分、56.2メートルの最大瞬間風速を観測した。県内各地で、車の横転や倒木、道路の冠水や浸水などの被害が報告されていて、南風原町では民家のリビングの窓ガラスが割れて30代の男性が足を切る大けがをするなど、少なくとも14人がけがをしている。
29日午後4時現在、県内で約19万戸が停電しているほか、700人以上が公民館などに自主避難している。
那覇空港を発着する航空機は30日、全便が欠航したほか、路線バスやモノレールも運休している。
また、多くの市町村で、30日に投開票日を迎える沖縄県知事選挙の期日前投票が中止となり、各陣営も29日は街頭での運動を見送るなど、選挙への影響も出ている。
このあとも引き続き、猛烈な雨と風が予想されていて、厳重な警戒が必要。