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2018年10月19日 20:02

秋の味覚キノコ“豊作”食中毒を防ぐには?

秋の味覚キノコ“豊作”食中毒を防ぐには?
(c)NNN

今年は猛暑や雨が多かったことなどから、キノコが豊作だというが、思わぬ余波が広がっている。実は、キノコを採りに山に入って遭難したり、自分で採ったキノコを毒キノコだと気づかずに食べ、食中毒になったりするケースが相次いでいる。どう注意すればいいのだろうか。

◆今年はキノコが豊作!

地元で採れた新鮮な野菜などが並ぶ長野市の「道の駅 信州新町」。この時期、特に人気の商品は、山で採れたばかりの天然のキノコ。

客「山のキノコ買いに来たの。早く売れるみたいよ。早く来ないとダメだから早く出てきたの」

キノコが並ぶと、すぐにお客さんが殺到し、昼頃には完売してしまうという。

秋の味覚の代表格、キノコ。今年は天候に恵まれ、各地で豊作になっている。ところが、そんな天然キノコを採りに山に入り遭難する人が今年は急増。長野県では、去年の3人を大きく上回る14人が死亡している。

さらに、豊作なのは“毒キノコ”も同じ。三重県では先月、自分で採って食べた70代の男性が死亡した。キノコによる食中毒で死者が出たのは、5年ぶりのことだ。

◆キノコ園も人気

鈴江キャスターが訪れたのは、千葉・佐倉市の「佐倉きのこ園」。管理されたハウスの中で、プロの手によって栽培されたキノコ狩りが楽しめる。さらに、収穫したてのキノコをその場でバーべキューで味わうこともできる。

この日は家族連れも訪れていたが、なぜ山ではなく、キノコ園に来たのだろうか?

──なぜキノコ園に?
キノコ園利用者「(山は)危ないからですね。採っても食べられるかどうか、わからない」

やはり自分で選別するのは不安という声が聞かれた。

◆キノコの食中毒を防ぐには?

一方、自分で山に入りキノコを採って食べることも多い長野県。今、ある場所を訪れる人が急増している。

やってきたのは、この日の朝に自分で採ったキノコを持った男性。袋から出したのは、“シモフリ(シメジ)”という広く食用とされているキノコだった。しかし中には……

相談者「これが変な色してるんだよ。ムラサキ(シメジ)かな?」

自分では判別できないキノコを鑑定してもらいに来たのだ。実際、男性が持ってきたキノコの半分は食用に適さないと判断された。保健所の窓口では、職員のほか、キノコに詳しい「きのこ衛生指導員」がこうしたキノコの鑑定を行っている。

一方、別の人が持ち込んだキノコには……

相談者「これは毒?」

きのこ衛生指導員「これはミネシメジ。これは毒キノコなんですよね。これはこっちで処分しちゃいますから」

市によると、鑑定に訪れる人は、不作だった去年の倍以上に増えたという。

長野市保健所・食品生活衛生課 高木正明課長「知らないキノコは、採らない、食べない、人にあげない。もし食毒不明で迷ったときには、相談窓口をぜひ活用してくれれば」

◆販売するキノコでも厳しくチェック

天然キノコを販売する道の駅に、山で採った天然のキノコを売るために生産者が持ち込んできた。ここでも、毒キノコが混じっていないか、知識を持つ責任者が厳しくチェック。販売を許可する仕組みだ。

豊作により、一般の人が採取する機会が増えたキノコ。食中毒を防ぐためには専門的な知識が必要で、注意が求められる。