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公園の芝生が突然“変色”その理由は…

2018年10月30日 18:57
公園の芝生が突然“変色”その理由は…

子どもたちで賑(にぎ)わうはずの公園。しかし、緑色だった芝生が突然、変色してしまった。なぜ、変色したのか?その公園では、ある不適切な行為が行われていたことが分かった。

美しい自然に恵まれた沖縄県。しかし、南部に位置する浦添市で、“ある景観に異変”が出ていた。

遊具などがある公園内。手前の芝生は、青々としているが、斜面をみてみると、広範囲で、茶色く変色している。公園内の一部分だけ、芝生が枯れてしまった。

この異変が起きたのは、滑り台などがあるアスレチック広場。枯れる前の芝生の画像で斜面の部分をみてみると、青々とした芝生が広がっている。しかし、30日に取材した映像と比べると、斜面が広い範囲で、茶色く枯れてしまったことが分かる。

住民「ずいぶんと、ハゲちゃびんになって、草がはえてこないねって、それを言ってた。びっくり」

突然起きた“芝生の異変”に、周辺住民は驚きを隠せない様子。

一体、何が起きたのだろうか。

公園を管理する浦添市役所を取材した。

浦添市教育委員会・新垣剛教育部長「本来は機械を使って、草刈りをするんですけど、こういった傾斜地は(草刈りの)機械が使えないということで」

文化スポーツ振興課・玉城尚課長「9月の17日と18日の2日間に、うちの指定管理者が除草のために薬剤をまいております」

市によると、先月中旬、伸びた芝生を刈ろうとしたところ、予想以上に芝生が成長していた。ただ、斜面での機械の作業は危険と判断し、市から委託された業者が除草剤を使うことを決めた。

通常の使用方法だと、芝生が枯れてしまうため、本来の希釈濃度より、かなり弱めて散布したという。しかし、芝生は、広範囲にわたって、枯れてしまった。

さらに、市は、除草剤をまく前、周辺住民への事前の周知も行っていなかった。

浦添市教育委員会・新垣剛教育部長「農薬をまくと、公園内にまいたってことに関しては不適切と言わざるを得ない」

文化スポーツ振興課・玉城尚課長「薬剤の散布は行わない方向で指導していきたい」

農林水産省によると、希釈濃度などの使用方法を守れば、公園に、除草剤を含む農薬をまくことに、問題はないが、周辺住民への配慮は必要だとしている。