店員が元受刑者のカフェ 再犯防止を目指す
全ての店員が「元受刑者」というカフェが都内にある。社会とのつながるスペースができたことで、元受刑者と近隣住民との交流の場になっている。
店員は全員、元受刑者のカフェ、ここで元受刑者たちは思いを語る。
元受刑者「帰ると誰もいないっていうのは、リアルに寂しいなと思います」
耳をかたむけるのは元受刑者をはじめ、大学生や専門家の人たちだ。どうすれば再犯を防げるかを語り合っていた。ここでは10人の元受刑者が店員となり、近隣住民との交流の場になっている。
代表を務めるのは五十嵐弘志さんだ。過去に窃盗や脅迫といった犯罪を犯し20年近くを刑務所で過ごした。
五十嵐さん「刑務所にいる人間にもかかわらず、僕をサポートしてくれた。その出会いがなければ(改心は)難しかったんじゃないかな」
自分を支えてくれた人たちとの出会いから、人とつながることの大切さを知り、このカフェをオープンした。元受刑者たちの問題は、出所後の生活と孤独に陥ることだという。
元受刑者「ここに来て誰もいない。誰もいない帰ろうみたいなときは、ちょっと寂しいかな。やっぱ1人なんで…」
そんな彼らの居場所をつくり、人と関わることで犯罪から遠ざけるのがこのカフェの目的だ。また、服役中の受刑者や出所した人と文通を行い出所後の生活についてや不安の相談も聞いている。
五十嵐さん「社会の居場所、それは当事者だけではなくて誰だろうが気軽に来て、ここに自分はいてもいいんだと。気軽に話せる人がいる、聞いてくれる人がいるんだ、そういった場所になってほしい」
【the SOCIAL viewより】