認知症患者事故の賠償金を市が負担へ 神戸

認知症患者が事故を起こした際の賠償金を、市が負担する制度を盛り込んだ全国で初めての条例の改正案が、神戸市議会に提案された。
神戸市議会に提案された「認知症の人にやさしいまちづくり条例」の改正案では、認知症患者が事故を起こし、本人や家族が賠償責任を負った場合、市が保険から最高2億円を支給するほか、被害に遭った市民には、最高3000万円を給付する。また、高齢者が自己負担なしで認知症の診断を受けられる助成制度も盛り込まれている。
神戸市によると、認知症患者の被害救済や診断の助成などを定めた制度は全国で初めてだということで、個人市民税を1人あたり年400円上乗せして財源にする予定。