五輪聖火台 競技場と場外の2か所で調整
2020年東京オリンピック・パラリンピックの聖火台について、政府や組織委員会が、同じようなデザインの聖火台を2つ作り、1つは新国立競技場内での開会式や閉会式で使い、もう1つは競技場の外に置く方針で調整していることが分かった。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、当初、聖火台の設置場所が考慮されずにメインスタジアムである新国立競技場の建設が進んでいた。政府は2016年、関係機関と検討チームを立ち上げ、競技中の聖火台の設置場所について、「フィールド」あるいは「スタジアムの外」とすることを事実上、推奨する結果を取りまとめた。
聖火台は、開会式や閉会式のセレモニーとも密接に関連することから、組織委員会などが検討を重ねた結果、同じようなデザインの聖火台を2つ作り、1つは新国立競技場内に置き、もう1つは競技場の外に置く方針で調整していることが分かった。
新国立競技場内に置く聖火台は、開会式や閉会式の際、一時的にフィールド内に設置して使い、それ以外の競技期間使わず、そのかわりに、競技場の外に設けられる聖火台に聖火がともされることになる。
競技場の外に置く聖火台の設置場所については、人が多く集まり、安全性が確保されるところで調整しているという。
聖火台の設置場所などについては、大会の1年半前までに、IOC(=国際オリンピック委員会)の承認を得る必要があり、こうした方針は、今月中旬に予定されている組織委員会や東京都、政府などの調整会議で議論され、決定される見通し。
聖火台については、2016年のリオデジャネイロオリンピックでも、競技場の中と外の2か所に設けられていた。