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「親の雑誌」親の人生を雑誌1冊にまとめる

2019年1月22日 16:30
「親の雑誌」親の人生を雑誌1冊にまとめる

親の人生を1冊の雑誌にまとめるサービスがある。雑誌のタイトルは「親の雑誌」。どうやって雑誌を作るのだろうか?

この日は茨城県のお寺を守る膝附充子さんを取材。依頼したのは娘の紀子さんだ。

膝附さん「書き残すほどの人生じゃないから、嫌だって反対したの」

突然の取材に困惑気味の膝附さん。しかし、取材が進むうちに緊張がほぐれ会話が弾む。

インタビュー取材の後は、思い出の写真を選定する。写真は携帯アプリのスキャナーで取り込む。その後は電話取材で記事をまとめ「親の雑誌」が完成する。

戦争の時代を生き抜き、小学校教師を務めるかたわら、3人の子を育て、夫と死別した後は息子と共にお寺を守った膝附さん。その生涯が16ページにまとめられている。

雑誌の中の「人生を振り返って」の一節には「孫たち子どもたちと一緒にいられて幸せです」と綴(つづ)られている。

雑誌を制作するのは“株式会社こころみ”。これまでは一人暮らしの高齢者へ定期的に電話し、その様子をレポートにまとめ、家族に伝えるサービスを提供してきた。

電話サービスで培った会話術や、レポート作成で養われた編集力が、短時間で相手の言葉を引き出しながら、文章に起こしていく取材力につながっている。

こころみ編集長・早川次郎さん「生まれて一番長く自分のことを話したのは、今日ですって言われたことがあるんですね。人生自分が主人公だったというのが、証として残せるサービスだと思います」

【the SOCIAL viewより】