麻布の昼スナックが子連れ女性の憩いの場に

東京・港区の麻布十番に昼から営業するスナック、お客さんの多くは、小さい子どもを連れた女性だ。スナックのママも子育て中、同じ環境の人たちの憩いの場を作ろうと奮闘している。
昼間のスナックに子連れ女性。一見、保育所のような空間に。「スナックママ」の佐々木恵さんも2歳の息子の母親だ。
開店直後の午後2時、サラリーマンや子連れ女性などが続々と集まる。
30代の客「スナック自体が初めてです」
営業は水・木・金の午後2時~5時。ママの本業はキャリアコーチ、もう1人のママと毎週金曜日を担当している。子育て中の佐々木さんがスナックママをやろうと思った理由は―
佐々木さん「自分自身が子どもが生まれたての育休中のときに『今日一歩も外に出ていない』『誰とも会話していない』という日が続いたとき、すごく苦しかったんですね」
昼のスナックが子どもがいる女性の憩いの場になればと考えている。ママ同士だけでなく、お客さん同士でも会話が発生。新しいつながりが生まれる場所にもなっている。
30代の客「思っていたより気軽だった。昼間に来れるのがいい」
30代の客「普段とは違う人と交流できるのは、カフェではできないこと」
チャージ料は1500円、ソフトドリンクは600円、お酒は800円だ。売り上げた金額の50%がママの収入になる。午後5時、お店を閉めた佐々木さんは子供のお迎えに向かう。
佐々木さん「スナックはみんながフラットに話ができる、同じ1人の人間として対等に会話ができる。それがスナックの魅力かなと思います」
今後も女性が気兼ねせず集まれるスナックを目指していきたいという。
【the SOCIAL lifeより】