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2019年3月8日 18:46

“職場での「パンプス」強要”に反対の声

“職場での「パンプス」強要”に反対の声
(c)NNN

女性が職場などではくことが多い革靴、「パンプス」。特に、デパートなど接客業の現場では、清潔さを保つためにパンプスの着用を求めるところが多いという。

これに対して「女性にだけ特定の靴の着用を強要するのはおかしい」という反対運動がネットを中心に広がり、大きな論争となっている。

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今月から本格的にスタートした就職活動で企業を歩き回っている女子大生に聞いた。

就活生「かかとの靴擦れと外反母趾(がいはんぼし)が小さいときからひどいので、痛いなと」

就活生「かかととか擦れちゃったりして、痛いなと思うんですけど」

女子大生が口にしたのは靴の悩み。中でも、就活生の多くが履いている「パンプス」で足に痛みが出ているという。

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パンプスとは、一般的にひもや留め金がない女性用の革靴の1つで、身だしなみやマナーが求められる場で履かれることが多い靴。就職活動の必須アイテムだが、はき慣れない女子大生にとっては悩みの種のようだ。

就活生「何で履かなきゃいけないのかなと思ってる」

パンプスについての悩みは女子大生以外でも…

投稿記事「重い荷物持って連日歩き回るのにパンプスじゃなきゃ駄目!そして、無理した私の足がこちらです」

足の指には痛々しい靴擦れの痕。

ネットではこんな声も…

「会社の規定が5センチのヒール着用」「営業の外回りでパンプス必須」「ホテル勤めで長時間歩き回る仕事でつらい」

今、職場などでのパンプスの着用を強要することに反対する声が広がっている。

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東京・渋谷にあるギャラリー。ここで作られていたのは手作りのメッセージボード。女性の人権や地位向上を訴えるパレードに掲げるためだが、ひときわ目立つボードを作っていたのは石川優実さん。

グラビア女優・ライター 石川優実さん「これは働く女性がパンプスやヒールを職場で強制されることに対しての怒り」

靴と苦痛をかけたメッセージ「#KuToo」(ハッシュタグ・クトゥー)。

石川さんがこの運動を始めたきっかけは何だったのだろうか。

(#KuToo立ち上げた)グラビア女優・ライター 石川優実さん「日本で生活しているみんなにパンプスを履かないといけないことについての疑問を持ってもらうようなムードをつくりたいというのがあって」

石川さんは、男性が特定の靴を強要される事はほぼないのに対して、女性だけがパンプスやヒールを強要されるのはおかしいと話している。

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なぜ、企業側は女性従業員にパンプスを履くことを求めるのだろうか。

都内の百貨店では、売り場の案内などを行う担当者や商品の陳列を行う販売員などが、ヒールのあるパンプスを着用していた。

東武百貨店広報部・荒井有香さん「お客さまに失礼のない格好というところで、清潔感のある身だしなみが大切なところとなっております」

このデパートでは、清潔感を持って接客するという姿勢を示すためにパンプスの着用を求めているという。一方で、足のケガをするなど健康上の理由があれば、パンプス以外の靴を履くことも認めているという。

また、葬儀場では、場の雰囲気に溶け込む必要があるため、パンプスやヒールの着用を求めているところが多いという。

また、負担を軽くするため、パンプス自体にさまざまな工夫が取り入れられている。

東武百貨店婦人服飾雑貨部・大石朋子さん「高反発のクッションが入っていますので、体重がかかってもしっかりと(足の負担を)フォローしてくれるスポンジとなっています」
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ネットでパンプスの強要に反対運動をしている石川さんも、パンプス自体が悪いといっているのではない。

グラビア女優・ライター 石川優実さん「男性と同じように(靴を選ぶ)選択肢が欲しいということなので、パンプス自体を選ばなくてもいいということにしてくれたら一番効率がいいと思う」

石川さんの呼びかけには現時点で6万8000もの「いいね」と3万以上のリツイートが集まっているという。

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パンプスを身だしなみとして求める立場に対して、苦痛なものを「強要」するのはおかしいという「KuToo」運動。この運動はどこまで広がりをみせるのだろうか。