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2019年3月20日 15:22

「ありがとう」を伝えることが幸せの近道

「ありがとう」を伝えることが幸せの近道
(c)NNN

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「ありがとう 言っていますか?」。「幸福学」の研究をする慶応義塾大学大学院教授・前野隆司氏に聞いた。

ゴディバジャパンが行った日本語の「ありがとう」に関する調査によると、口頭やメール等で「ありがとう」と伝えている頻度は、1日平均で14.1回だった。年代別でみると、最も多いのが20代男性で29.4回、これは仕事で「ありがとう」と言う機会が多いことが要因とみられる。一方で、最も少なかったのは60代男性の3.5回だった。

また、1日4回以上「声」に出して「ありがとう」と伝える人は、4回未満の人に比べて幸福度が高く、年収も20万円以上高いということだ。

ネット上ではこんな意見が見られた。

「今の日本人、みんな足りないわ」
「年配ほど『すみません』と言う機会が増えている」
「年配は生きていることそのものに感謝している」


――この話題について前野さんにフリップを書いていただきました。

(年代別幸福度のグラフを出す)

私はこの結果少し意外でした。といいますのは、年齢と幸福度の研究というのがありまして年齢が上がっていくほど幸福度は高まります。

若いときは幸せで、しだいに幸福度が下がりまして40代が底で、そしてまた上がるんです。ということは60代というのは20代と同じくらい幸せなので、しかも感謝を言う人は幸せですから、60代と20代の感謝の数というのは同じくらいだと予想していたのですが、あんなに違うというのは意外でしたね。

――やはり、仕事の環境や立場で思っていても、なんとなく言わないというか「ありがとう」と言われることのほうが年配の方は多いのかもしれませんね。

思っているのならば、実は幸せかもしれませんし、もしかしたら年配の方は「ありがとう」の回数をちょっと忘れているのかもしれませんね。実は記憶力が低い方が幸せという研究結果もあるんです。


――例えば、嫌な事を簡単に忘れられたりということもあるんですか。

「ありがとう」の回数をすごく正確に覚えているということが幸せかどうかという議論の余地があるかもしれません。


――「ありがとう」の前に、つい「すみません」とつけてしまうことがあると思うのですが、これはどうなのでしょうか。

やはり「すみません」はネガティブな単語なので、何かしてもらったら「ありがとう」というほうが幸福度は高まると思いますね。


――素直に「ありがとう」ということだけを口にしたほうが幸せになるということなのですかね。いずれにしても「ありがとう」をメールでも言葉でもいいので伝えるということが幸せへの近道ということですかね。

なるべく多く言ったほうが良いと思います。

【the SOCIAL opinionsより】