「ひき逃げ事件」時効まで5か月 母の思い

10年前、埼玉県熊谷市で起きた交通事故で息子の命を奪われた母親が事故現場である記録をとり続けている。時効まであと5か月、母親は犯人逮捕につながる情報を求めている。
自宅に保管されたたくさんの資料。そこには無数の数字が書き込まれている。
小関代里子さん「車両のナンバーです」
10年前のひき逃げ事件で息子の命を奪われた小関さんは、その後、友人らと一緒に現場に立ち、通行する車両のナンバーを記録し続けてきた。
小関さん「犯人はもう二度と通らないって、わかっているんですけど、車の流れを知ることによって犯人の逃げた方向性がわかるんじゃないかと」
これまでに、約10万台分の情報を警察に提供したという。事故が起きたのは2009年9月30日。埼玉県熊谷市の路上だった。小学4年生だった孝徳君が自転車に乗って帰宅途中、車にひかれ命を奪われた。
小関さん「本当にしっかりしていたので、手のかからない子でしたね。いつもニコニコしていて本当に優しい子だったんです。全然わがままを言わない…」
しかし、物証や目撃情報の少なさから捜査は難航した。犯人が捕まらないまま、今年9月に時効が迫っている。
小関さん「犯人が見つかっていないので、憎んだりとか恨んだりすることすらもできない」
小関さんはこの10年間、情報提供を求め、チラシを配り続けてきた。自宅でチラシを作りながら、思うことは…
小関さん「時効って、誰のためにあるのかなって、犯人は犯人じゃなくなるし警察は捜査は終わるし、時効っていう意味は何なのかなって思います」
今年1月には、ブログを開設。孝徳君との思い出や、時効が迫る現在の気持ちをつづっている。
小関さん「事件がまだ未解決だっていうことを1人でも多くの方に知っていただいて、情報提供のご協力をしていただきたいと思います」
情報提供はこちらまで。
熊谷警察署 048-526-0110
小関さんのブログ https://ameblo.jp/kosekitakanori/
【the SOCIAL lifeより】