能登豪雨 女子中学生が川に流され…各地で不明者の捜索続く
記録的な大雨となった石川県では、女子中学生が川に流されるなど、各地で行方や安否不明者が相次いでいます。
茶色くにごった水が流れる、輪島市内の塚田川。
警察によりますと21日、この近くで住宅3棟が濁流にのみ込まれ、4人が行方不明になりました。
その内の1人、中学3年生の喜三翼音さん。
娘とビデオ通話をしたという母親には、自宅2階から撮ったとみられる写真が送られてきていました。
翼音さんの母親
「これが最後の画像です。『高いところに逃げてね』って言って『分かった』と、それが最後でした」
23日も、自衛隊や消防などによる捜索が行われます。
同じ輪島市内の「中屋トンネル」付近では土砂崩れが発生し、工事中の作業員らが行方不明になりました。
しかし、発生から丸1日以上がたった22日夕方、消防によりますと、ヘリコプターで10人が救出されましたが、建設関係者の男性と近くに住む男性の2人が心肺停止の状態です。
一方、川の氾濫で一時孤立状態となった輪島市町野町。22日現地に向かうと、橋の欄干には大量の流木が。川の近くのスーパーでは、あっという間に水に浸かったといいます。
本谷一知さん
「(水が)ここまで来た。壁の色が変わっているところまで」
「ちょろちょろ来てから早かった。10分ほどやったかな」
当時、背丈を越える水が押し寄せ、商品は全て流されてしまいました。
本谷一知さん
「みんな食べ物が無いんじゃないかな。電気無い、食べ物無い、水道も断水。これがいつまで続くか」
石川県内では、死者が1人、心肺停止が2人、行方や安否がわからない人は10人以上となっています。