春の給料事情 街の声は…注目の“第3の賃上げ” 福利厚生の充実で実質“手取りUP”

物価高の中、働く人が望む賃上げ。そんな今「実質的に手取りを増やせる」という“第3の賃上げ”が注目されています。一方、“賃上げなし”で働く人の切実な思いや、賃上げが難しいとされる職種の現状とは。
東京・品川区の従業員82人を抱える部品製造会社(古賀電機)。今、注目されている“新たな賃上げ”を行っています。それは…
女性従業員(40代)
「ひじきのサラダ100円です」
男性従業員(20代)
「(カットフルーツ)100円です。安いのでお手軽」
2025年2月、会社が従業員のために契約したサービス。専用の冷蔵庫に毎週届くのは、サンドイッチやサラダ、ビーフカレーなど200円以下で買える商品が50種類以上。
女性従業員(40代)
「だいぶ食費も安くなってすごく助かる」
自宅に持ち帰る日もあるそうで…
女性従業員(40代)
「(仕事で)帰りが遅くなって、子どものご飯、野菜足りてないだろうなって時にも(使う)」
福利厚生を充実させる、“第3の賃上げ”と呼ばれる取り組み。「実質的に手取りを増やせる」として導入を決めたといいます。
2024年10月には平均5%の賃上げも行ったそうで…
古賀電機 古賀 光晴 社長
「賃上げを行いつつ、第3の賃上げといわれる福利厚生で、会社で負担できるものは負担していく」
物価高の中、働く人が望む賃上げ。その実情を取材しました。
多くの大手企業が賃上げ要求に「満額回答」を出したこの春。大手運送会社に勤める男性は…
“賃上げ”あり 大手物流系 社員(30代)
「(給料が)上がるとは聞いています。1万5000円くらい。やる気にはなる、頑張ろうって」
通信会社勤務の男性も…
“賃上げ”あり 通信系 社員(30代)
「約1万円は上がっていると聞いている。生活が潤うのでありがたい」
初耳だったという妻は…
「ちょっと上がってうれしい。おいしいもの食べたいね、いっぱい」
大手金融系企業に勤める2人は8000円アップ。ただ本音は…
“賃上げ”あり 大手金融系 社員(20代)
「8000円上がったからといって、豊かになるとはあまり実感できない」
「物価が結構上がっているので、結局、何も変わらないのかな」
「スーパーで野菜を買う時も安いものを買う」