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2019年7月25日 15:39

ミドリムシ、宇宙で活躍する可能性も?

ミドリムシ、宇宙で活躍する可能性も?
(c)NNN

ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「はやぶさ2、2回目の着陸成功」。ユーグレナ執行役員・研究開発担当の鈴木健吾氏に聞いた。

小惑星の地中の物質を採取するという世界で初めての挑戦をしている小惑星探査機「はやぶさ2」が11日、2回目の着陸に成功。JAXAは、小惑星内部の物質を採取することにも、成功したとみている。地中の物質は宇宙線などの影響を受けていないため、太陽系の起源や生命誕生の謎を解き明かすヒントになる可能性があると期待されている。

ネット上では、「困難なミッションを成功した」「サンプルとはやぶさ2の無事の帰還を祈る」「宇宙の謎に一歩近づいた。夢が開いた瞬間だ」などの声があがっている。


――フリップをお願いします。

『ミドリムシのある暮らし』と書きました。「はやぶさ2」は宇宙の起源を知るということにとても大きな情報をもたらすんではないかと思います。ミドリムシもそうなんですが、微生物の原材料となるものが、宇宙どのタイミングに、どんな形で存在していたか、そういったことを知れるということが、やはり宇宙を知るということに大きく役立つんじゃないかと思います。


――これが解明されればそもそも人間がどのようなルートで生物として進化してきたかがわかるということですよね。

そうですね、大きなヒントが得られると思っています。そういった意味でも2020年にこのサンプルが帰ってくる、それをすごく楽しみにしています。


――帰ってくるのは困難なミッションなのでしょうか。

そうですね、「はやぶさ」の時にも世界が注目したのと同じように、「はやぶさ2」のリターンも大きなミッションとして注目されると思っています。


――フリップに書かれた『ミドリムシのある暮らし』につながると思うのですが、ミドリムシと宇宙というのはどんな関係性があるのですか。


生命の起源というところで関係があると思ったんですが、私たちはミドリムシを宇宙に連れて行くということを考えています。なぜなら有人飛行、人が宇宙で長期間滞在する、もしくは月や火星で暮らすとなった時に、人にとって必要な資源――酸素や食料などを循環させるプレイヤーとして、ミドリムシに可能性があるんじゃないかと思い、研究開発をすすめているところです。


――食べるということでもミドリムシが活躍するということですか。

そうですね。栄養素としても、植物・動物両方の栄養素を持っているということで、人の生活に重要だったり、あと宇宙はストレスのかかる空間だと思うんですが、そういったものに対して、ミドリムシが効果を発揮するんじゃないかと思っています。


――例えばどんなメニューを考えていますか。

1年前に私自身が、ミドリムシだけを回収してまとめて焼く「ミドリムシのハンバーグ」というものを食べてみました。味や見た目に課題はあるんですが、一応、食べられないことはないと。今のままだと独特の風味がするので、いくらミドリムシ好きの自分としても365日食べるのはきついかなと(笑)。今、行おうとしているのは、JAXAや民間企業が連携する「Space Food X」というプログラムの中で、いろいろな食に対する加工が得意な食品会社などと連携して、おいしく栄養素がつくられる仕組みを考えているところです。


■鈴木健吾氏プロフィル
和名でミドリムシと呼ばれる藻の一種「ユーグレナ」を中心に微細藻類を研究。健康食品などの開発・販売のほか、バイオ燃料の生産に向けた研究などを行っている。大学時代にミドリムシと出会った鈴木氏は、人間に必要な栄養素のほぼ全てを含み、太陽光と水と二酸化炭素だけでも生育するミドリムシが食料問題と環境問題を同時に解決できる可能性を持つことに興味を抱いた。2005年に創業し、その後、大量培養に成功。ミドリムシを通じて地球が抱える問題の新たな解決法を作り出すことを目指している。


【the SOCIAL opinionsより】