台風15号に関する総合情報(16:44)
気象庁によると、強い台風第15号は、強い勢力を維持し暴風域を伴って8日夜遅くから9日明け方にかけて関東地方または静岡県に上陸し、9日昼前にかけて関東甲信地方を通過する見込み。暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を。
※気象庁の発表内容は以下のとおり。
[気象状況と予想]
強い台風第15号は、8日16時には伊豆大島の南にあって、1時間におよそ30キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径90キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
強い台風第15号は、伊豆諸島近海を北上し、強い勢力を維持し暴風域を伴って8日夜遅くから9日明け方にかけて関東地方または静岡県に上陸し、9日昼前にかけて関東甲信地方を通過する見込みです。台風の雲域が比較的小さいため、接近する地域では急に風雨が強まり、波が高くなることに留意が必要です。9日には、台風は進路を北東に変えて日本の東に達する見込みです。
[防災事項]
<暴風・高波>
台風の接近に伴って、伊豆諸島や関東地方、静岡県では8日夕方から9日朝にかけて猛烈な風が吹いて猛烈なしけとなる所があり、首都圏を含め、記録的な暴風となるおそれがあります。また、東北地方でも9日朝から昼前にかけて猛烈な風が吹き、大しけとなるでしょう。
9日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
関東地方、伊豆諸島、東海地方 40メートル(60メートル)
東北地方 30メートル(45メートル)
9日にかけて予想される波の高さは、
伊豆諸島 10メートル
関東地方、東海地方 9メートル
東北地方 7メートル
です。
暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
<大雨・雷・突風>
台風の接近に伴って、南から暖かく湿った空気が流れ込むため、9日にかけて東日本太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定となるでしょう。関東甲信地方から静岡県では8日夕方から9日明け方にかけて、台風周辺や台風本体の発達した雨雲により雷を伴った猛烈な雨が降り、東北地方でも9日明け方から昼前にかけて非常に激しい雨が降って、大雨となるおそれがあります。
9日18時までに予想される24時間雨量は、
東海地方 400ミリ
関東甲信地方 300ミリ
伊豆諸島 200ミリ
東北地方 150ミリ
です。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
<高潮>
台風の接近に伴い、関東地方や東海地方、伊豆諸島、東北地方の海岸や河口付近の低地で高潮のおそれがあります。関東地方や東海地方、伊豆諸島では8日夕方から9日明け方にかけて、東北地方は9日昼前から昼過ぎにかけて高潮による浸水や冠水に注意してください。
[補足事項]
今後の台風情報や、地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
次の「令和元年 台風第15号に関する情報(総合情報)」は8日23時頃に発表する予定です。