茨城また魅力度最下位…台風被害もなぜ発表
18日、茨城県のアンテナショップ。
「IBARAKI sence」金澤康信店長(茨城・水戸市出身)「このタイミングで発表されたというのは被災者のことを考えると残念です」
茨城県出身の店長が戸惑っていたのは、17日に発表された都道府県魅力度ランキング。認知度や、観光の魅力など複数の項目をもとに順位を決めるこのランキングで、茨城県は7年連続で最下位の結果に。
茨城・大井川和彦知事「ダントツで1位を目指します」
最下位の脱出に燃えていた、茨城県の大井川知事は――
大井川知事「台風19号による被害が広範囲にわたり、本県を含め深刻な状況となっている。このタイミングで発表されたことについては、復旧に努力している被災者の気持ちを考えれば甚だ遺憾である」
このように厳しいコメントを発表。
これまで最下位を脱するため、銀座のアンテナショップをリニューアルしたり、生産量日本一のメロンなどの食をアピールしてきた茨城県。しかし、台風19号により甚大な被害を受けた。その中で、追い打ちを受けるようなタイミングでの発表となった魅力度ランキングの最下位。
茨城県プロモーション戦略チーム・谷越敦子チームリーダー「皆で力を合わせて、全力で復興に取り組んでいる中で、被災者の希望を打ち砕くような内容が公表され、(知事は)憤りを感じているということだと思います」
都道府県魅力ランキングはなぜこのタイミングで発表されたのだろうか?
ブランド総合研究所・田中章雄社長「非常にたくさんの自治体がこのデータを待っている。予算とか計画に組み入れているということがありましたので」
ランキングを作成したブランド総合研究所によると、各自治体の予算編成でこのランキングが検討材料になることがあるため、予定通りに発表したという。
田中社長「(最下位でも)イメージは決して悪くならず、注目、応援してもらえるということで、プラスになるという視点をぜひ感じていただければ」
茨城県は、復旧、復興を最優先とし、今後、ランキング結果を分析していくという。