首里城火災 正殿北側から“分電盤”回収
沖縄の世界文化遺産・首里城で発生した火事で、警察は、火元とみられる正殿1階北側の焼け跡から、配電設備の一部の「分電盤」と呼ばれる装置を回収し、焼け焦げた跡があることから、出火原因との関連を調べている。
先月31日未明に発生し首里城の正殿・北殿・南殿・書院など7棟が焼けた火事で、消防と合同で実況見分を続けている警察は、3日、正殿1階北側の焼け跡から「分電盤」と呼ばれる各階に電気を配分する装置を回収した。分電盤には焼け焦げた跡があり、警察は、出火原因との関連を調べている。
また、首里城を管理する「沖縄美ら島財団」によると、全焼した「南殿」などで、耐火性の強い二つの収蔵庫に保管されていた1000点あまりの文化財は焼けずに残っていたということで、回収が進められている。
一方、那覇市がふるさと納税を利用して始めた首里城再建のための募金は、3日までに当初の目標額の1億円を突破した。市は引き続き募金を呼びかけている。