日本の免許へ“切り替え”急増 「イラスト見れば誰でも」…簡単すぎる?試験の中身 申請時の住所も問題に【#みんなのギモン】

そこで今回の#みんなのギモンでは、「簡単? 外国人が日本で免許取得」をテーマに解説します。
山崎誠アナウンサー
「外国籍のドライバーが起こす事故が相次いでいます。5月も、埼玉・三郷市で下校中の小学生がひき逃げされたという事件がありました」
「警察庁によると、原付以上を運転する外国籍ドライバーによる事故の件数は年々増加しています。2020年に5441件だったのが、去年は約2000件増えて7286件となっています」
鈴江奈々アナウンサー
「外国籍の方で日本の免許を取得する方が増えているからこそ、事故も自ずと増えてしまっているということなんでしょうね」
山崎アナウンサー
「そもそも日本で外国人が車を運転する場合、免許を取得するにはどういった方法があるのでしょうか?」
「4つあり、1つ目は外国での免許を持っている場合は日本語の翻訳文がついていれば、運転することができます。ただこれは、スイスやドイツなど免許制度が日本と同じ水準の6つの国・地域に限られています」
「2つ目は、国際運転免許証を持つことで1年間運転できます。それぞれの自分の国であらかじめ手続きをしておけばいいというものです。ただ、道路交通に関するジュネーブ条約に加盟する100以上の国・地域だけができるものです」
「これら2つに該当しない場合はどうするか。3つ目は、日本の免許を取得することです。自分の国で免許を持っていない場合、私たち日本人と同じように試験を受けて通常の免許を取ります。ただこれには、かなり時間や金額もかかります」
「4つ目の方法として、『外国免許切替』があります。自分の国の免許を持っていて3か月以上その国に滞在している場合、日本の免許に切り替えられるというものです。ジュネーブ条約に加盟していない国の方は、外国免許切替を使う人が多いということです」
「この切り替えにはメリットがあります。日本で運転ができるようになることの他にも、名古屋大学大学院の加藤博和教授によると、国際運転免許証の取得がスムーズになるということもあるそうです」
「日本で外国免許切替をして、日本で運転するための運転免許証を取得。そのまま試験場で、国際運転免許証の手続きをすれば、日本だけではなくジュネーブ条約に加盟している100以上の国・地域でも運転することができるということです」
森圭介アナウンサー
「権利を手に入れることができるんですね。それは皆さん、取りますよね」
忽滑谷こころアナウンサー
「安全に運転されている方はもちろんいっぱいいらっしゃいますが、そうじゃない方にとってはちょっと、抜け道っぽい方法にも思えますよね」
山崎アナウンサー
「基準が厳しかったり条約に入っていなかったりする国の免許しか持っていない方からすると、日本で取って切り替えれば色々なところで運転できるという方法にもなってきます」