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輪島市「別所谷町」住民が“集団移転”要望 能登半島地震で大規模被害

2025年2月27日 21:14
輪島市「別所谷町」住民が“集団移転”要望 能登半島地震で大規模被害

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市内の山あいの町が27日、市に集団移転を求めました。集落ごとまちなかへの移転を希望するケースは初めてだということです。

輪島市役所を訪れたのは、市内の仮設住宅に暮らす住民たち。

要望したのは…。

輪島市別所谷町 丹保眞一区長
「災害リスクの少ない市街地での移転再建を決断いたしました」
「ご支援を賜りますようお願いいたします」

市内中心部への集落単位での「集団移転」です。

元々、住民たちが暮らしていたのは、中心部から南西におよそ5キロ。山あいの「別所谷町」です。

去年の地震のあと、およそ40世帯80人のうち半数が市内の仮設住宅へ。それ以外は郊外などに分かれて暮らしています。

こうしたなか、住民から安全な場所で、もう一度集落でまとまって生活したいという声が上がり、集団移転を要望することにしたといいます。

坂口市長に対し、災害公営住宅の整備や住宅の用地確保についての要望書を手渡しました。

坂口茂 輪島市長
「別所谷町の皆さんにとっては重い決断だと思っています」
「いろんな生活の不便なことがあるならば、そういった所に集まっていただけるように」「市としても全力で対応していきたいというのが方針」

別所谷町区長 丹保眞一さん
「別所谷地区に住めないもので生活はできないので、みんなで話し合って決めました」
「みんな離れ離れになるのかなと思ったんですけども、みんなまとまっていることができれば一番いい」

輪島市で、市内中心部への移転を希望するケースは初めてで、市では国の集団移転促進事業などを活用して、スムーズな移転を支援したいとしています。

最終更新日:2025年2月27日 21:14